NISAの決め方【2】《 NISA口座を比較!》

このページの目次
〓〓各金融機関のNISA取扱商品一覧表〓〓
●証券会社
●ネット証券
●銀行

〓〓目的に応じて選ぶ NISA〓〓
■購入手数料か相談窓口か
■投資信託
■積み立て方式
■個別株の少額投資
■海外投資へのきっかけ
■夫婦で学習しながら
■年代別投資を考える
■いま持っている投信などの含み益
■NISA口座の決め方キーワード

前回はNISA口座開設特典キャンペーン一覧表を 掲載いたしました。 今回は 各金融機関のNISA取扱商品を下の表の如く分類してみました。 まずはご覧ください。
〓〓各金融機関のNISA取扱商品一覧表〓〓

証券会社
●証券会社 上場株式 投資信託 ETFなど 積立てサービス
対応
国内 外国 国内株式 外国籍株式 国内ETF 海外ETF J-REIT
野村證券
大和証券 ×
SMBC日興証券 ×
みずほ証券
三菱UFJモルガン・スタンレー証券 × × × ○(投信)


ネット証券
●ネット証券 上場株式 投資信託 ETFなど 積立てサービス
対応
国内 外国 国内株式 外国籍株式 国内ETF 海外ETF J-REIT
楽天証券 × ○(投信)
SBI証券 ○(投信)
フィデリティ証券 × × × × × × ○(投信)
カブドットコム証券 × × ×
マネックス証券 × ○(投信)
松井証券 × × × × ×


銀行
●銀行 上場株式 投資信託 ETFなど 積立てサービス
対応
国内 外国 国内株式 外国籍株式 国内ETF 海外ETF J-REIT
多くの銀行 × × × × × × ○(投信)

〓〓上の表について〓〓
免責事項
情報は慎重を期して記載していますが、
錯誤や記入ミスがあるといけませんので、
ご利用者はそれぞれのホームページなどでもう一度ご確認なさってください。
当サイトをご利用なさって不利益を生じましても、その責任は負えません。

ETFとは上場投資信託(Exchange Traded Fund)
REITは不動産投資信託(Real Estate Investment Trust、リート)
J-REITはその日本版。

調べた範囲内では、NISA口座で海外REITを扱う金融機関は見当たりませんでした。あってもきわめて少ないでしょうね。検討中というところはあるようですが・・。

ネット証券では株式と投信の両方を扱っているところが多いのですが、
フィデリティ証券のNISA口座内では、
公募株式投信のみの取扱いとなり、
株式等上場有価証券は取扱っていません。
https://www.fidelity.jp/fskk

松井証券のNISAでは国内株式はありますが、投信は取り扱っていません。
国内ETF,J-REITはあります。

銀行の取扱商品は一様で、
・投資信託(国内)と・投資信託の積み立て対応サービスに
限られているようですね。(一応表の中にいれました)

取り扱い本数の多さでは楽天証券SBI証券投信(国内籍)
1,000本をこえています。野村証券が700本超でしょうか。

銀行では三菱UFJ信託銀行が200本以上、三井住友信託銀行100本以上、
みずほ、三井住友、三菱東京UFJ、りそなの各大手銀行はいずれも
100本以上の投信(国内籍)があるようです。


〓〓〓〓〓〓目的に応じて選ぶ NISA〓〓〓〓〓〓


購入手数料か相談窓口か
先ほどネット証券の取り扱い本数の多さを申しましたが
さらにネット証券の利点は購入手数料が安いということです。

それでも、ただ手数料だけを比較して決めるというのではなく
別の選択肢がある方もいらっしゃいます。

と申しますのは、初めての方でしたら
店舗で説明を聞いたり、相談しながら投資を進めていきたいということになります。
そのような場合は実店舗のある証券会社や銀行で担当者と相談しながら、ということになりますね。

投資信託
投資の判断が難しい初心者にとっては投資信託はうってつけでしょう。
投資判断はプロであるファンドマネージャーがやり、
なおかつ複数の運用が組まれていますから、分散投資にもつながります。

積み立て方式
投資初心者の方には
以前から積み立て投資をおすすめしてきました。。
少額でドル・コスト平均法にての投資は平均購入価額を安く抑えることが出来そうです。
ドル・コスト平均法については→../cat0002/1000000012.html/ドル・コスト平均法
投資信託の積み立て方式はほとんどのNISA口座金融機関で取り扱っています。
少額から始めて、経験を積んでいくのが賢明な方法かもしれませんね。

個別株の少額投資
投資となれば個別株に思い入れがある方も多いでしょう。
NISAの100万円枠内での個別株運用では、
値嵩株には手を出せないということもあるかもしれません。

そのような場合は金額指定で買える商品や、売買単位以下で買うことが出来る商品もあります。

SMBC日興證券金額・株数指定取引(愛称:キンカブ)
野村証券、大和証券などの株式累積投資(るいとう)があります。
キンカブ」は主要銘柄が1万円から注文できます。あるいは株数指定が出来ます。
るいとう」は毎月一定の金額で株式を買い続けていく株式投資です。1銘柄につき1万円以上
SMBC日興證券「キンカブ」: http://www.smbcnikko.co.jp/stock/kinkabu/
大和証券「るいとう」: http://www.smbcnikko.co.jp/stock/kinkabu/
証券会社によっては取り扱い銘柄が異なる場合がありますので、
ご自身が投資なさりたい銘柄があるかどうかチェックする必要があります。
<b>口座管理料も要注意です無料のところもありますし、年間3,150円(税込)かかる証券会社もあります。
証券会社によってはNISAに特化して、手数料引き下げや無料化の動きもあるようです。)

海外投資へのきっかけ
NISAではじめる海外投資へのきっかけ、ということに重きを置く人もいます。
投信のなかには海外株式・海外不動産・海外債券などを組みいれたものがあり、
これらを利用することから海外投資へ目を向けるきっかけとなることにもなるでしょう。

あるいは海外個別株やETF、 REITなどを投資の対象とするのでしたら
NISA口座開設候補として、それらの本数多くを扱う金融機関ということになりましょうか。
例:ネット証券の楽天証券は米国ETF120,中国ETF41,シンガポールETF61本と計200本以上があります。
https://www.rakuten-sec.co.jp/web/foreign/etf/
またSBI証券の海外ETFも約160銘柄もあります。
http://search.sbisec.co.jp/v2/popwin/info/stock/pop6040_etf.html

夫婦で学習しながら
ご夫婦やご家族で別の品目を投資対象にして
それぞれ学習しながら運用してみるという方法もあります。

年代別投資を考える

若い人:
これから結婚、子育て、住宅、教育費・・など何かとお金のかかることばかりが続きます。
少しでも投資にお金を回すことが出来るのでしたら、やはり積み立て投資ということになるのでは・・。
手数料なしのノーロード投資信託がいいかもしれません。多くのネット証券会社にノーロード投資信託があります。

中年層:
そろそろ老後資金が気になりますね。
複数の資産や市場へ投資するバランス型投資信託でしょうか。

ミドルリスク・ミドルリターンかつ中長期の収益を目指すバランス型投信ですが、
その組み合わせはさまざまです。
1つの銘柄で複数の資産に投資できます。
分散の種類と数、あるいはファンドオブファンズ形式とか株の組み入れ比率など・・と、
資金に応じて研究すべき課題
もたくさんあります。

中高年:
分別のおありになる年代の方がたですから、
投資にも一家言お持ちの方が少なくはございませんが、あえて申し上げるのでしたら
退職後をふまえて分配型投資信託は如何でしょうか。


以上年代別投資のヒントということでまとめてみましたが、
当たり障りのないところで、少し画一的に過ぎましたかな。応用してください。

いま持っている投信などの含み益
一方忘れてはならぬのが
上場株式や投信などの配当や譲渡所得等に係る10%の軽減 税率
今年いっぱいで終了し、2014年より本則税率20%に引き上げられる
ことです。

現在持っている投信などに含み益があるのでしたら一旦売却する。
その場合は同じ金融機関でNISA口座を開いて買い直すということも一法でしょう。

NISA口座の決め方キーワード
このページで申し上げたことを整理しますと
どの金融機関に決めるのかは、
どのような投資目的を持っているかが大きく関わってくるということですね。

そのためのキーワードとしては次の語句あたりが思い浮かびます。
これらをご自身に当てはめますと自ずと
NISA口座の決め方が浮かんでくるのではないでしょうか。

・取扱品目
・投資目的
・運用スタイル(安定型、リスク資産型、バランス型、分配型)
・年齢、長期短期運用、老後資金、
・初心者(投資信託中心?定額購入?)、経験者
・銀行、証券会社、ネット証券の各サービス
・コスト、手数料(ネット証券)、サービス、対面相談、分散投資


長くなりましたので
つづきは、また次回に。暑い日が続いています。気をつけましょう。


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